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願わくは
愛に沈んで
溶け行かん


他人を欺く事は容易い。
絶対的に見れば簡単ではないだろうが、相対的に見て、自らを欺くよりは容易いだろう。
欺けたら。
自分自身を難なく欺けたら、それはどんなに素敵な事だろうか。
どんなに辛くても、どんなに悲しくても、どんなに苦しくても、どんなに泣きたくても、どんなに痛くても、どんなに挫けそうでも、どんなに崩れそうでも、どんなに壊れそうでも。
自らを欺く事が出来たなら、それらは全て主観ではなく客観になる。
辛いという情報、悲しいという情報、苦しいという情報、泣きたいという情報、痛いという情報、挫けそうという情報、崩れそうという情報、壊れそうという情報。
全ては、インジケータに表示された現状でしかなくなる。
それはどんなに素敵な事であろうか。
楽しくなくても、嬉しくなくても、愉快でなくても、笑えなくても、気持ち良くなくても、調子が良くなくても、好転しなくても、喜べなくても。
そんな事は瑣末な事象に過ぎない。
そんな感情がなくても生きて行ける。
マイナスが全て情報になれば、プラスが全て情報になっても、それはあまりにも多大な利益だ。

しかしそんな事は叶わない。
夢のまた夢、虚ろに消え行く愚かな妄想。
全ては主観。
プラスが全てその身で感じられようとも、マイナスが全てその身に降り落ちてくるのなら、それはあまりにも多大な損害だ。
もし、全てが主観なら。
私は、愛に溶けて消えて行きたい。
主観であるが故に、愛の濃度を決められるが故に、私はそう消えて行きたい。
愛の焔で身を焦がし、愛の言葉で腹を割き、愛そのもので脳を溶かして。
私はそうして消えて行きたい。
愛に沈みながら。
全てが客観にならぬなら、全てがこの身に起こる真実なら、それ故に在る最大の最高の最強の最愛で。
私は沈み、溶け、無に帰し、愛そのものになって。
消えたい。

それが例え、真実、哀だったとしても。
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