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僕は走る。
走り続ける。
目的地に辿り着くまで、僕は走る。
走り続ける。
だけど、僕は辿り着けない。
いつまで経っても、辿り着けない。
君は歩いていた。
歩き続けていた。
いつも僕の前を、歩いていた。
歩き続けていた。
だけど、僕は追いつけない。
いつまで経っても、追いつけない。
君はいつも歩いていた。
僕が走っても君には追いつけない。
君はいつも僕の前を歩いていた。
僕が走っても君は僕の前を歩く。
僕は、君が好きだ。
君の隣を、同じ歩幅で歩きたい。
けれどそれは叶わぬ夢だと、気付いてしまった。
だから、僕は君の歩みを止めた。
僕はもうすぐ君に追いつく。
そうしたら、僕も止まる。
それしか、ないと思った。
君に止まってもらって、僕も止まる。
それしか、ないと思っていたんだ。
僕はもう、君のすぐ後ろ。
時間の止まった君に追いつくことにさえ、こんなに時間がかかってしまった。
けれど、もう終わるよ。
僕の時間も、止めるよ。
好きだよ。
愛しているよ。
僕も骸となって、君の隣で眠るよ。
おやすみ、僕の愛しい愛しい、お姫サマ。
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